明石の白猫さん。です
阪神淡路大震災の被災者を支えた精神科医・安 克昌(あん かつまさ)さん(故人)をモデルにしたお話が2020年1月スタートのNHKドラマになりました。
タイトルは「心の傷を癒やすということ」
安 克昌さんを「柄本佑」さん、妻を「尾野真千子」さんが演じます。安 克昌さんはどんな人?在日韓国人?死因は?最期の言葉を調べてみました。
精神科医・1960年大阪市生まれ。神戸大学医学部卒業。
兵庫県立尼崎病院、湊川病院、神戸大学附属病院精神科勤務などを経て、神戸市西市民病院精神神経科医長を務める。
阪神・淡路大震災直後より、全国から集まった精神科ボランティアをコーディネートし、避難所などでカウンセリングや診療活動を行い、「被災地のカルテ」と題し産経新聞夕刊に約1年にわたり連載した。
震災一年後に臨床報告としてまとめた「心の傷を癒すということ~神 戸・・・365 日~」で第18回サントリー学芸賞を受賞。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)の若き研究者として治療活動に尽力するも、2000年12月肝細胞癌のため39歳で死去。
目次
安 克昌さんは在日韓国人?
在日本大韓民国民団の新聞「民団新聞」にもアナウンスがありました。
阪神・淡路大震災で心に傷を負った被災者の声に耳を傾け、日本におけるPTSD(心的外傷後ストレス障害)研究の先駆者となった在日韓国人3世の精神科医、安克昌(あん・かつまさ)さんをモデルとしたオリジナルヒューマンドラマ「心の傷を癒すということ」(出演・柄本佑)が18日からNHK「土曜ドラマ」で全国放送される。
今年が阪神・淡路震災から25年になることからNHK大阪放送局が制作した。
出典:民団新聞
安 克昌さんは在日韓国人3世だそうです。
在学中、ソウルで一夏を語学研修に過ごしたことはあまり語りたがらなかったが、おそらく在日として生きると肚をくくってこの列島に戻ってきたのではあるまいか。
神戸大学の精神科に入って自己紹介の時、彼は「安という朝鮮人です」とぼそりと語った。
安 克昌さんはジャズピアニスト?

彼はジャズ・ピアニストとしても知られていた。
彼の演奏には沁みいるような「明るい孤独」があったと私は思う。
ジャズピアニストとして活動していた記録は見当たりませんでしたが、このような感想を述べられている事から、ジャズピアノの腕前をどこかで披露なさっていたと思われます。
安 克昌さんの性格や人柄は?
安克昌さんと神戸大学病院時代を共にしたある先生が、安克昌先生について記録を残していらっしゃいます。
安克昌先生はすでに神戸大学病院の精神科では象徴的存在であったこと、国内外の学会などあらゆる場所で輝きを放っておられ、その求心的な魅力のもとに皆が集っていたような気がする、と記録なさっていました。
そして安克昌先生の才能だけでなく人柄にも皆が尊敬の念を抱いていたそうです。周囲への心優しい気遣いを欠かさないお方だったのです。
当時から「不思議なこと」への憧れと怖れについてよく語っておられ、オカルトと音楽論やエロスと身体論について茶目っ気を交えたお話を聴かせていただいたそうです。
ピアノを演奏するときも、精神病理学の議論が白熱したときも、少し気恥ずかしそうにはにかんだ素敵な笑顔としぐさが印象的だったと、記録しておられました。
参考文献:いるかネット
安 克昌先生は、多くの方に慕われ、そして知識だけでなく人間的にも優れたお人柄だった事が伺える文章ですね。
在日韓国人としての苦悩?
フィクションながら「通名」を使うことに対する後ろめたさや自己嫌悪、「在日1世」である父親との葛藤、社会で自立していくことに対する不安感といった「在日韓国人としての出自」はドラマの中でしっかりと描かれている。
出典:民団新聞
前述の先生によりますと、安克昌先生はある時、患者の受けた虐待をめぐって話している時「やはり男性治療者には限界がありますね。私は在日だから、どこか許してもらっているところが少しはあるんです」と漏らしたことがあったそうです。
在日韓国人としてのトラウマの深さをのぞかせた唯一の機会でありましたが、そんな中でも安克昌先生はそれを治療的に有利な条件に変えようとしていました。
参考文献:いるかネット
在日韓国人として思うところがドラマの中でしっかりと描かれているそうです。

安 克昌さんが形見分け?死因は?最期の言葉は?
安克昌先生は肝細胞癌で39歳という若さで2001年12月に、この世を去りました。
癌が末期で見つかった時、奥さんは3人目の子どもが出産間近でした。そして出産の2日後に亡くなったそうです。
最期の言葉は「頼む」
安先生を看取ったのはお母さまでした。
「立派な死でした。あんなみごとな死はありません」とおっしゃたそうです。
安克昌先生は、ある頃からか、ご自身の蔵書を形見分けのように知人に配り始めたそうです。
皆それぞれに、その人にあうような蔵書だったそうです。
安 克昌さんやNHKドラマ「心の傷を癒すということ」への世間の反応
安克昌先生は数少ない解離性同一性障害の治療に当たっていた精神科医で関西圏では頼りにしていたのだけれど、残念なことに早逝された。
知り合いが治療を受けていて亡くなられて途方にくれていた。
彼女はその後どうしたのだろう…。
先生のことがドラマになるんだね。— とこちんtoma (@tocochin73) November 22, 2019
人は思いがけず弱者の側に立たされることがあります。
かつて被災地で稀有な仕事をした精神科医・安克昌は、心的外傷からの回復に向けて懸命に生きる人を敬意をもって受け入れる社会こそ「品格」のある社会であると発言し続けました。どんな境遇にあっても誇りを持って生きていける社会にしたいですね— Lila ᕱ⑅ᕱ (@BabysisterLila) December 12, 2017
安克昌(精神科医)がNHKでドラマ化するらしい。そう来るかという驚きとともに、これはもう観るしかない。
— 佐藤心 (@shin_satou) November 25, 2019
NHKドラマ「心の傷を癒すということ」精神科医・在日韓国人の安克昌(あん かつまさ)先生の人柄や性格・苦悩・死因まとめ
私自身も阪神淡路大震災を経験しましたが、安克昌先生のことは存じ上げませんでした。
このような素晴らしい先生がいらっしゃった事を知る事が出来たので、さっそく著書を購入し、読もうと思います。
柄本佑さんです。
全4話では短か過ぎますね。
訂正しました。助かりました。ありがとうございます!!
そうですね。もう少し長く見ていたかったです。